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2017/09/12

☆工場長ブログ☆

車の整備に携わると意識する事は多岐にわたるのですが、その一つに流体力学があります♪ 小難しいことは理解できていない(できるわけない)のですが・・・ 外気を取り込んでエンジンに入るまでとか、排気ガスでも触媒を通って出口までの効率のよい取り回しとか、その流体力学も気体以外に液体も関わってますね^^b そんな流体力学を思わせた一枚
クーラント、ラジエーターの水とか呼んでますかね? エンジンを冷やす為の水を交換している時の1枚☆ 工具の先端から回るように水が流れて珍しいなぁと思いました=3
前置きが長くなりましたが今日は車検でお預かりのポルシェ911の作業内容の一部、クーラントの交換です=3
ポルシェの911やボク スターなどのクーラント交換は非常にめんどくさいんです>< というのもエンジンが運転席の後ろにあってラジエーターが前にあるので 使用量が非常に多く(少なくても20リッター以上入ります)、 しかもクーラントが通るルートも車の一番前から後ろまでありますのでLLCが抜けづらいのです。 全交換が難しいと言われる所以です。。。
そんなクーラント交換、私はこうやります!!
フロント、センター、リアの3箇所の行き返りのホースの継ぎ目6箇所から抜きます=3 これで3/4ほど抜けるんじゃないでしょうかね。。。 そこから追い討ちで・・・
圧縮空気を送って中に溜まっている水も強制的に出します!! こうするとほぼ全てのクーラントが抜けます♪
20リッターのペール缶でこ れだけ抜けたら車両にクーラントはほとんど残ってないはず^^b あとは新しいクーラントを入れるだけですが、これもやっかい>< 入れる場所はリアにしかありません。。。 そこから入れても中に入っている空気が邪魔をして入っていきません! 最初の注入でせいぜい6リッターくらいでしょうか・・・ ウォーターラインを真空にして入れる機械もあるのですが、私は使いません。 ラインを真空にするとホースが痛むと思うのです><; 参考画像ですが・・・
真空になるということはホースもつぶれます>< 通常加圧されるホースが真空引きされると通常と違う場所に負荷が掛かるんじゃないのかなぁ と思うとうちではできません>< 相当な時間短縮にはなりますけどねぇ~
というわけで昔ながらのタンクに補充して 減ったら足すを繰り返します。 ウォーターポンプはエンジン回転に連動するタイプですので補充してはエンジンを回します! エアが抜けやすいようにリフトを使って車体を傾けたりもしてみます!!
ご存知の方も多いですが、ヒーターはクーラントの熱を利用してますので、 クーラントのエア抜きはヒーターを使用しながら行います=3 この時期にヒーター全開で室内に閉じこもるとくらくらします。。。 それでも休憩を挟みながら、一晩冷まして、を行いおおよそ3日ぐらい余裕を持ってエア抜きするのです^^b
エンジンオイルの交換と同時作業の場合はクーラントのエア抜きが終わってから行います☆ どうせオイル交換したのならなるべく鮮度の良い状態でお渡ししたいので(汗

気が付けば長くなってしまいました(笑

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